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『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』

今日もエーザイの薬草園と薬樹園で見られた花を載せます~
ウマノスズクサは以前から写したかった花でしたがこの薬草園に初めて来た去年の夏には花が終わっていましたので1年近く待っていました
やっと咲いたので出かけて写すことが出来ましたが綺麗に撮りませんでした~゚(゚´Д`゚)゚

ツノゴマもキササゲも以前写して載せたことがありますが綺麗で可愛い花を咲かせていたので写しました
キササゲはいつも長良川の河川敷で写していましたがこの薬樹園でも見られましたのでここで写しました~



1.『ウマノスズクサ』  ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属の多年生蔓植物
学名はAristolochia debilisと言います~
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_20182418.jpg

和名の由来は葉が馬の顔の形に似ていて花の球形の部分が馬の首に掛ける鈴に似ていることから命名されたと言う説もありますが他に花の形が馬の首に掛ける鈴のようだと言うことから命名されたという二通りの説があります・・・・・




2.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_20183578.jpg

ウマノスズクサの花は雌性先熟で糞や腐肉に似た匂いで小型のハエをおびき寄せて花筒の奥の球形の部屋へと誘導します・・・・・
部屋には柱頭があってハエは後戻りが出来なくてそこに閉じ込められてしまいます~
しばらくして雄シベが花粉を出す頃になると部屋から脱出できるようになって花粉を付けたハエは花から出て行けるようになります・・・・

複雑な植物の知恵ですね・・・・・




3.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_20184522.jpg

余談ですが水戸黄門で印籠に描かれている『徳川葵』の紋はアオイ科の植物ではなくてこのウマノスズクサ科の植物紋と言う事は知らない人が多いですね~




4.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_20185556.jpg

ずっと写したかった花が写せて良かったです~(*´∀`*)




5.
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6.『ツノゴマ』  ツノゴマ科ツノゴマ属の一年草
学名はProboscidea louisianicaと言います~
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原産地は北米南部やメキシコです
1989年に食虫植物の仲間入りをした植物で小さい虫を粘着させて捕まえますが消化酵素の分泌等について詳しいことは不明のようです~




7.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_20192546.jpg

植物は子孫を残すため種の散布方式を色々な方法で工夫していますね・・・・・
風や鳥に運ばせるものや蟻などの虫に持って行かせるもの・・・・・
水に乗せて遠くまで移動させるものや自分で弾けるもの等その方法は様々で面白いですね~
ツノゴマの実は極限な『ひっつき虫』で地面に転がる実を野生動物などが踏むと2本の巨大な鈎爪が深く刺さって痛さに暴れ回りながら細かい種を撒き散らせるようです・・・・・

ですから別名を『悪魔の爪』とか『旅人泣かせ』と言うようです~




8.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_20193658.jpg



9.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_20194696.jpg



10.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_20195614.jpg

花は可愛いいですね~
以前紹介した『カイケイジオウ』の花や『キササゲ』の花に色は違いますが感じが似ていますね~




11.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_2020955.jpg






12.『キササゲ』  ノウゼンカズラ科キササゲ属の落葉高木
学名はCatalpa ovataと言います~
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中国原産で高さ10mを越える高さに生長します・・・・・

以前載せたものは長良川の河川敷に咲いていたひとり生えの木でしたがこの写真のものは薬樹園で育てられているものです~




13.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_20202993.jpg

薬樹園で栽培されているのは古くから薬用植物として導入されているからですが河川や小川のほとりなどに野化したものが生育している事もあります~
花は美しく薄い黄色の地に赤紫色の斑紋があって綺麗に見えます~

6月から7月に開花して花が終わると急速に果実が生長し長さ30cmほどの紐状に見えるのでこれをササゲに例えて『キササゲ』と名付けられました~
果実は利尿薬として使われているようです・・・・・(#^.^#)




14.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_20203954.jpg

河川敷に咲いていた花はもう少し大きかったような気がします・・・・
でも花の色などから見てどちらもアメリカキササゲやハナキササゲではなくキササゲのようです~




15.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_20204983.jpg



16.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_2021020.jpg

もう実が生っていました~(*´∀`*)
最近は河川敷のキササゲの近くに行っていませんが同じように今頃は実が生っているのでしようね~




17.
『馬の鈴草(ウマノスズクサ)と角胡麻(ツノゴマ)と木大角豆(キササゲ)の花』_d0054276_2021101.jpg


キササゲはノウゼンカズラ科の植物ですが本家のノウゼンカズラも可愛い花を咲かせていますね
通勤途中ではノウゼンカズラのオレンジ色の花とアメリカノウゼンカズラの濃朱色の花が見られます~
まだ梅雨明けまでには長くかかりますがこの花を見ていると『夏が来たな~』って思いますね・・・・・






(OLYMPUS E-500)
(OLYMPUS E-510)
(ZUIKO DIGITAL 14-42 1:3.5-5.6)
(ZUIKO DIGITAL 70-300 1:4-5.6)
Commented by odamaki719 at 2014-06-26 21:29
こんばんは🌷
 ウマノスズクサは変わっていて面白いですね。
3枚目のアングルが素敵です。
ツノゴマは可愛いですね。
6・11枚目が好きです。
キササゲはまた可愛いですね。
12・17枚目が好きです。
Commented by nori_natural at 2014-06-26 23:32
こんばんは、
こんな小さな花なのにどこにそんな知恵が有るんでしょね。
何時の頃からそんな摂理になったのでしょう、不思議です。
Commented by koneko3y at 2014-06-26 23:58
昨年はウマノスズクサにジャコウアゲハが盛んに散乱していました。
今年は行くたびに見るのですが、姿を見せません。
何度も行くうちにそのうちの出会いを待つしかありません。
Commented by guri-iki at 2014-06-27 00:09
こんばんは。
ウマノスズグサの花、初めて見ました。
私には馬の顔でもなく鈴でもなく、蹄の脚に見えます〜。
> 『徳川葵』の紋はアオイ科の植物ではなくてこのウマノスズクサ科の植物紋
へえ〜。そうだったのですね。
仕事でよく使う地紋に「双葉葵」というのがあるのですが、それがこれだったのですね。
ああ気持ちよく繋がりました。
お勉強になりますわ〜v
Commented by マングース at 2014-06-27 01:52 x
こんばんは。
ウマノスズクサの花、面白い形をしてますね。
ちょっと食虫植物っぽい感じがします。
形だけではなくて受粉の仕組みも面白いです!
Commented by timata-sn at 2014-06-27 07:28
shizenkazeさん お早う御座います。
今朝は薄曇りのお天気です、また暑く成りそうですよ。

ウマノスズクサ と言うんですね、初めて見ましたよ。
変わった形の花ですね。
あの球形の所へ虫を誘って、受精したものを運ばせるとは
何とも複雑な工程ですね。
ツノゴマ も変わった形の花なんですね。
これで食虫植物なんですね、どの様にして虫を溶かすか、
はっきりとして居ないとは不思議な感じですね。
これの種の運ばせるやり方は凄いですね。
キササゲの花 可愛いですね。
以前見させて戴いた、長い種の形は覚えて居ましたよ。
あの種をどこかで見たら思い出す事が出来るでしょうね。
Commented by noe-flour at 2014-06-27 09:26
ウマノスズクサ、すご~く不思議なお花ですね。
でも写したかったお花にめぐり合えた時って、めちゃめちゃ嬉しいですよね~♪
分かりま~す(^O^)/
Commented by なずな at 2014-06-27 15:29 x
こんにちは。このウマノスズクサの写真を見て、うちのも咲いているかしら・・と見に行ってきました。
ちゃんと咲いていました。この草は、蔓延り出すと、どうにもならないので、連れ合いがだいぶ刈り取ったようです。
授粉の仕組みはうまく出来ていますね。
ツノゴマとキササゲは、よく似た形の花ですが、キササゲは木本なんですね。
どちらもまだ見たことがありません。
Commented by lisedream at 2014-06-27 19:28
こんばんは
ウマノスズクサが面白いですね~
仕組みも教えていただいて、ますます興味が沸いてきます。
誰が考えたのでしょうね~笑

ツノゴマとキササゲ、どちらも可愛らしいです^^
Commented by asitano_kaze at 2014-06-27 19:58
これはまた見事なウマノスズクサですねぇ。
このへんてこな管楽器、何から何まで不思議です。
私もこの花からもう何年も遠ざかっています。
1,2,5,いいですねぇ。
ツノゴマ、出会いがないです。
悪魔の爪ですか。すごい戦略ですね。
1,9,はそんなことは忘れて微笑んでいますね。
サキザケはこの仲間を撮ったことがあります。
アリが来てますね。どうやってこんな高いところまで来るんでしょうね。
13,14,16,好みです。
Commented by tanuki_oyaji at 2014-06-27 20:20
shizenkazeさん、こんばんは〜♪
ウマノスズクサという名は良く知っていますが実際に見たことがあるのかどうか。
こういう薬草園でないと花の名前が分からずに通り過ぎてしまいそうですね。
Commented by shizenkaze at 2014-06-27 20:58
odamaki719さん  ウマノスズクサの花がやっと撮れました~
実際に近くで見ると小さな花なのに面白い姿をしているので何度もこの花の周囲を回って眺めてしまいました~

ツノゴマもキササゲも花がフリフリしていて可愛かったです~

3.6.11.12.17の写真を気に入って頂いて有難うございました~(#^.^#)
Commented by shizenkaze at 2014-06-27 21:01
nori_naturalさん  受粉の仕方や種子のバラ撒き方を私たちは不思議に思いますが植物達は『これって普通じゃないの?』なんて言うかも知れませんね・・・・・
何世代も前から繰り返されていてこれが植物たちには普通のことなんでしょうね・・・・・(*´∀`*)
Commented by shizenkaze at 2014-06-27 21:04
koneko3yさん  蝶は食性が決まっているものが多いので詳しい人なら植物の所で待っていて蝶を写せますね・・・・・
私は殆どが偶然待ちなのでそんな光景には出会うことが少ないです

koneko3yさんのように計画性があるからいつも良い写真が撮れるのですね・・・・(#^.^#)
Commented by shizenkaze at 2014-06-27 21:10
guri-ikiさん  ウマノスズクサは近くで見られてよかったです~^^

フタバアオイも同じウマノスズクサ科の植物ですが家紋では京都の上賀茂神社の神紋になっていますね・・・・・
家紋のタチアオイもウマノスズクサ科の姿ですが実際に咲いている植物はフヨウと同じアオイ科なので訳が判らなくなりそうですね~

家紋は学生時代から興味がありました・・・・・(*´∀`*)
Commented by shizenkaze at 2014-06-27 21:13
マングースさん  ウマノスズクサの花を大きくしたら食虫植物のウツボカズラみたいに見えますね~(*´∀`*)
小さいので余計楽しく見ていました・・・・・
虫達がこの花を銜えてジャズセッションでもしそうですね~(#^.^#)

Commented by shizenkaze at 2014-06-27 21:18
timata-snさん  毎日雨が降りそうな空ですが降らずに曇っているだけでした・・・・・
明日は少しは降りそうです~(´;ω;`)

このような楽しい姿の花を咲かせる植物には自然の野山ではなかなか出会えませんが薬草園などで見ることが出来るのは私には良い事に思っています・・・・・

キササゲは偶然長良川の河川敷で見られましたがツノゴマやウマノスズクサには出会う事が出来ないです・・・・・
これからも自然の野山を中心にして薬草園や自然公園でも多くの植物たちに出会いたいですね~♪^^

Commented by shizenkaze at 2014-06-27 21:21
noe-flourさん  花との出会いに1年近くかかったこともありました
河川敷のキササゲは実を見たので花が咲くと思って半年近く待ちました

このウマノスズクサは去年の8月に萎れたものを見ていたので咲くのを楽しみに待っていました・・・・・(しつこいでしょ?^^)

見たいものを絶対に見たいと思っているといつか見られますね・・・・・
ただ『レンゲショウマ』には会えそうにないです・・・><
Commented by shizenkaze at 2014-06-27 21:25
なずなさん  ウマノスズクサは私のように見たいだけの者には喜ばしいのですが蔓延られているとなると邪魔なものなんでしょうね・・・・・
それに有毒種なので消え去って欲しいかも知れませんね~><

ツノゴマの実は実際に見ていませんがネットで画像を見ると恐怖さえ感じますね・・・・・
キササゲは河川敷にも咲いているので私には馴染みの花になりましたがまだ少ないですね・・・・・♪^^
Commented by shizenkaze at 2014-06-27 21:30
lisedreamさん  虫達のサキソフォンのようなウマノスズクサの花は本当に不思議な姿をしていますね・・・・
大きかったらウツボカズラのような食虫植物みたいですね~
受粉の仕組みは不思議です
きっと大昔に神様から教えられたのでしょうね~(*´∀`*)

ツノゴマとキササゲは可愛くてフリフリの花ですがツノゴマの実は調べると恐ろしい姿でした・・・・・゚(゚´Д`゚)゚
Commented by shizenkaze at 2014-06-27 21:37
asitano_kazeさん  他のブログなどでウマノスズクサを見て私もずっと見たかったのですが近くでは見ることができませんでした・・・・
去年から出かけるようになったエーザイの薬草園に萎れた花を見たのでこの日まで待っていました~
やっと写せたので嬉しかったです・・・・・(*´∀`*)

ツノゴマの花は可愛いですがネットで画像を見ましたら実は恐ろしい姿をしていました・・・・・
小さな動物だと恐怖ですね~><

ここのキササゲはまだ背が低かったです
河川敷のものも低いですがそれより低くて2mあるか無いかって大きさでしたがアリから見れば山に登るくらい大変でしょうね~
蜜の甘さに釣られて来たのでしょうね・・・・・

1.2.5.9.13.14.16の写真を気に入って頂いて有難うございました~
Commented by shizenkaze at 2014-06-27 21:41
tanuki_oyajiさん  ウマノスズクサに会いたくて色々な所で気にしていましたが出会えませんでした・・・
この薬草園で去年の夏に萎れた花を見ていたので約10ヶ月待っていました・・・・・

今まで見たかったものが今年はよく見られましたがそちらで見られるレンゲショウマには多分会えそうもないので色々な情報を探そうとジタバタしています~(´;ω;`)
Commented by puriza0322 at 2014-06-28 16:39
こんにちは(⌒▽⌒)
ウマノスズクサは、不思議な花ですね
ビックリですね‼形も変わってますが、
一度入ってまた出られる時に花粉を付けて
出る事を目的にしてるなんてε-(´∀`; )
目的と言うより仕組みに驚きです
色んな植物が、沢山あってそろぞれに仕組みがあって子孫を残して生きていくさまを
感心するばかりです
ツノゴマの種の仕組みも面白いと言うか
本当不思議なせかいですね( ̄^ ̄)ゞ
Commented by shizenkaze at 2014-06-29 21:05
puriza0322さん  植物に限らず自然の中で生きている者たちはみんな色々な本能(知恵)で生きているようですね・・・・・
教えられたりマニュアルがないと困るものって人だけかも知れませんね~
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by shizenkaze | 2014-06-26 21:07 | 身近な自然の話 | Comments(24)

身近な自然や岐阜近郊の花や野鳥や滝や渓流の風景等と色々な行事や施設等を私の見たままに紹介しています~


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